令和も生野支部をよろしくお願いします(山下博司)
令和、新しい時代によせて
昭和生まれの私は、今度で二度目の改元を経験する事になりました。
その昔、昭和の頃には遥か昔の様に感じておりました二つ前の時代、明治でありましたが、いざ自身で二度の改元を経るにつけ、そこはかとなく感慨深い思いを抱かざるをえません。
さて、いよいよ令和の世がスタートする訳でありますが、この新しい時代は一体どんな世になるのでしょうか。
改元のお祝いムードに水を差すようで気が引けますが、一説によると近い将来A I(人工知能)の進歩により多くの人がAIにその仕事を奪われ職を失う事になるそうです。我々税理士とて例外ではなく、帳簿書類の作成や税務申告書類の作成などの仕事はAIにとってかわられると言われています。
私の実家の稼業も税理士事務所でしたので、幼い頃からこの仕事を間近で見て来ましたが、帳簿の1円の誤差を合わせるのに算盤片手に何時間もかかったと言った話を両親から聞かされた事を記憶しております。
その後コンピュータの登場でこれらの作業に費やす手間と時間を大幅に削減出来るようになる訳ですが、その後の四半世紀程はそれ程大きな変化は無かったように思います。
今度のAI化の波はPCの登場以来の大きな変化を我々の業界にもたらす事になるのではないかと思っています。
かつて進化論を唱えたダーウィンは、「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」という考えを示したと言われています。
これはビジネスの世界でよく引用されるフレーズですが、これから到来すると言われるAI化による大変革の時代を前に、我々税理士も変化を恐れる事なく、新しい時代に対応していかなくてはならないと改めて思う次第であります。
令和元年五月
近畿税理士会生野支部 副支部長 山下博司